アタマを磨き、ココロを拓く。

塾長のつぶやき #204

こんにちは。塾長の大井です。
5期生受験戦記第9回です。

先日、中学一年の5期生のSくんがTOPを訪ねて来てくれました。
Sくんは進学先(ネタバレになるのでここでは明記しません)の中間考査で、16位というすばらしい順位をとったと成績表を見せてくれました。厳しい入試をくぐり抜けてきた猛者たちの中でのこの快挙に、Sくんはとても誇らしげでした。
思えば前回のTYくん同様、SくんもまたTOPでたくましく成長した生徒の1人でした。

浮世離れしている。
そう形容できるほど、このSくんは並外れて純粋な子でした。思ったことは口にしないではおれず、とことん私たちを慕っていました。毎回「こんな分かりやすい授業は受けたことがない!」「今目の前に大尊敬する人がいる!!」などと言っては私たちにたしなめられていました。体験生がいる授業でも終始その調子なので、これはサクラに思われるんじゃないかと苦笑したものです。
そんなTOP大ファンだったSくんには、気がかりな課題がありました。穏やかで人なつっこくて「人生で一度も怒ったことがない。」というSくんには、人に勝ちたいという競争心が著しく欠けていたのです。彼は本当にいい子でした。ただ、普段のキャラクターはさておき、ひとたび土俵に上がれば誰にも譲ってはならないというのが勝負の鉄則です。
そういう意味でSくんはあまりに競争心の乏しい生徒でした。

TOPに惚れ込む生徒に陥って欲しくないのは、「TOP第一志望」になることです。私たちは授業力と指導力に絶対の自信があるので、生徒たちもそれに惹き込まれ、徐々にTOPで学ぶことに特別意識を持っていきます。生徒たちが本気の環境であるTOPの一員であることを誇りに思うのは嬉しいことです。それでも、それだけで満足し、いるだけで何者かになれたように感じるのは危険なことです。それはまだコーチの力や情熱であって、選手自身のものではないからです。合格するには、成長するには、どこかで自分自身の意志と覚悟の芽生えが不可欠なのです。

一定以上の能力は求められる。だけど能力だけでは勝ち獲れない。これこそが中学受験の難しさであり、また奥深さでもあります。
それだけに本人の意志が始まった時に勝ち獲れるものは、計り知れないほど大きなものです。
そんな自主性や向上心にずっと欠けていたSくんに、ようやく「その時」が訪れようとしていました。

(第10回につづく)
2019年9月30日
大井 雄之

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