アタマを磨き、ココロを拓く。

塾長のつぶやき #201

こんにちは。塾長の大井です。

5期生受験戦記第6回です。

 

Yくんは去りましたが、TOPで学ぶ日々は少しずつ子どもたちを成長させました。そんな中で、Uくん(九九が言えずに入会した生徒です)は一つの悩みを抱えていました。

昔から生徒たちがもらす学校への不満や不信を耳にすることは珍しくはありませんでしたが、この5期生はその傾向が顕著でした。特にUくんは、学校の担任に根深い不信感を抱いていました。そしてある日、憤懣やる方ないというくらいに昂ぶった表情で、私たちに担任への不満をぶちまけました。

「オレがたまたま変な答えを言っちゃったんだよ。そしたらそれをプロジェクターで拡大してずっとみんなにさらすんだよ!もう行きたくない!」

それを聞いて胸が痛みました。日頃から耳にする学校への不満の最たるものは、担任の力量不足と不公平な扱いでした。けれど私はただ同情するのはよくないと思い、昔TOPに通っていた生徒の言葉をUくんに話しました。

「かつてこう言ってた先輩がいたぞ。『小学校は自分では選べないけど、中学は自分で決められる。しかもTOPでがんばれば、その可能性はいくらでも上げられるんだ』って。Uも自分次第で今後の自分の環境を選べるんだ。」

Uくんはうなずいていましたが、余程無念だったようで、悔しさを滲ませていました。

 

程なく、Uくんは学校に行かなくなりました。

元々Uくんは私が他の子と話していたら勉強の途中でもそこに混じりたがったり、授業後先生腕相撲しよう!と挑んで来たりするようなとても人懐っこい子でした。(ちなみに挑んで来たら本気で相手をします 笑)

ただ、TOPの雰囲気や授業は好きでしたが、計算や根気を要する課題などを嫌い、かなり手抜きが目立つ生徒でもありました。それが学校の不登校と共にほとんど全てやらなくなり、ついには授業すら遅れたり休んだりするようになったのです。

それを見た親御さんも揺らぎ始めました。ただ本人を休ませ、腫れ物に触るようにとは言わないまでも、その選択を全て受け入れていました。

「先生、あの子もう僕なんて何もうまくいかないんだって、TOPは好きだけど、課題は大変だし、もう通信で一人で勉強するって言ってます。どうしましょう・・・」

お母さんもどうしたらいいか途方に暮れた様子でした。

「あの子の好きにさせてやるのがあの子のためなんでしょうか。」

そうじゃない、そう思って私は答えました。

「違いますよ。それは尊重じゃなくて、あきらめです。Uくんが投げようとしているのは学校や受験ではなく、現実そのものです。絶対に投げさせちゃダメです。現実を生きるしかありません。」

その日もUくんは授業を休みましたが、必ずTOPに来るよう言いました。

授業しながらも、(ここで来なければUはどうなる。)そんな不安が頭をよぎりました。

授業も終わりみんな帰宅し、来れないか・・・と思ったその時、Uくんはやって来ました。

 

 

(第7回につづく)

 

2019年6月24日

大井 雄之




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